『トモダチ』
「友達って何人いる?」
んーとね、574人!
けどまあ直接会ったことない人とかいるし
知ってる人だけなら500人ぐらいかなー。
全然いないなー。
中学で1人と、高校時代の何人かだけだわー。
大学時代の奴らとは集まったりしないなー。
普段話したり飯食ったりするやつを友達って言うなら結構いるかも。
でも、本当に友達って言えるのはそんなにかも。
クラスの人も、同じ学部の人も
全員友達だよー!
みんなでご飯に行ったり、あそびに行ったりして
めっちゃ仲いいんだー!
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他者との関わり、とりわけその距離感次第で
その人のことを「知り合い」だったり「友達」だったり「親友」だったり「恋人」だったり「家族」だったりする。
この中で、客観的に正しいのは「家族」だろう。婚姻関係、血縁関係、DNAなど法的に証明できる材料がいくつも揃っているのが家族である。
「恋人」は少し特別かもしれない。
「恋人になってください」
「付き合ってください」
この言葉の返事がYESであれば、
まあ確かに「恋人関係」と言えるだろう。
しかし、このいわゆる告白というやり取りによって法的な契約が交わされたかといえば、きっとそんなことはない。あくまで口約束だ。
今日遊びに行くわー。ごめん、やっぱ行けんかったー。とあんまりレベル的には変わらない。もちろん気持ちの強さの度合いで考えると全然違うかもしれないが。
では、「知り合い」「友達」はどうだろう。
「知り合いになってください」
「僕と友達になってください」
確かに全く言わないわけではない。
でも、知り合いや友達には
結果的になっていることが非常に多い。
そしてこれは、恋人関係には当てはまることは少ない(お互いが仲良かったとしても、「恋人になってください」などの告白がなければそうそう恋人には自然にはならないだろう)。
「友達」の尺度は人それぞれである。
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