暇を極めた大学生の日記

本当に暇を極めた大学生は何をするんだろう。休学大学生の毎日を観察してみませんか。

『切ない』

 

 

「いなくなって初めて、大切さがわかる」

 

例えば携帯。普段は適当に使っているけれど

いざ無くなった、液晶を割ってしまった、

こうなったときに、初めて後悔する。

もっと大切にすればよかったと。

 

例えば恋人。一緒にいることが当たり前すぎて

サプライズもプレゼントも今更めんどくさい。

あ、昨日はそういえば記念日の日だった。

めんどくさくても、もっと大切にすればよかった。

こんなの、失ってからじゃないと気付かない。

 

例えば親。生まれてからずっと一緒に居た。

無償の愛で包んでくれた。何も言わなくとも出てくる夕食。明日には綺麗になっているスポーツウェア。勉強用具だって教科書だって、無くて困るなんてことは一度もなかった。

そんなこと、当然すぎて気がつかなかった。

 

〆〆〆

 

 

「あなたといると、自分が傷つくから

もう二度と、私の前に現れないで」

 

 

 

「なんか、私だけが好きみたいだった」

 

 

 

 

「もうこれ以上、優しくしないで」

 

 

 

よくある歌詞のこんな言葉を使う機会なんて、君はきっとないって笑っていた。

僕もまさか、自分がこんな言葉を聞くなんて思ってもなかった。

 

ああそっか、僕は君のことを

こんなにも大切に思ってたんだ。

一緒にいるのが当たり前で、これからも一緒にいるのが当たり前だと思ってた。

 

最後に君は、笑った。

どんな気持ちで笑ったのかは、僕には分からない。

 

〆〆〆